住宅ローンを利用してマイホームを購入する場合、購入したい物件が決まったらまず「事前審査」を申し込みます。ここでは、事前審査について詳しくご説明します。
事前審査とは
住宅ローンの事前審査とは、売買契約前に行う担保評価や信用調査です。事前審査によって売買契約前に大まかな借入可能額を知り、返済計画を立てることが可能になります。
本審査は売買契約後に行われますが、事前審査を通っていれば特別な事情がない限り、本審査でも承認が下ります。
事前審査に必要な書類
■住宅ローン事前審査申込書
金融機関によって形式はさまざまですが、住所・氏名とともに事前審査に必要とされる情報を書き込む点は共通しています。不動産業者によっては、業者が作成した申込書やチェックリストが用意されていることもあります。
ここに記入された情報をもとに事前審査が行われ、必要があれば追加書類が求められます。わからなければ空欄で良いと言われることもありますが、正確な借入可能額を知るにはできるだけ詳細に記入する必要があります。
不明点があれば担当者に相談しましょう。
■本人確認書類(運転免許証等)
申し込み本人を確認するための基本書類で、運転免許証・保険証・パスポートなどが求められます。
事前審査申込書の氏名・住所と照らし合わせて間違いがないか確認します。書類に記載された年齢と返済計画を照らし合わせ、完済時の年齢などもチェックされています。
■収入を証明する書類(源泉徴収票、確定申告書等)
事前審査で金融機関が特に注目するのは勤務先と年収です。個人事業主であれば確定申告書で収入を証明することになりますが、昨年度だけでなく2~3年さかのぼって証明を求められることもあります。
収入を証明する書類のほかに、勤続年数を証明する書類を求められることもあります。これらの書類は安定した長期の返済が可能かどうかの判断材料とされます。
■該当物件の資料
担保となる不動産を評価するために、購入する予定の物件の資料が求められます。販売チラシ・パンフレットには物件概要や間取り図が掲載されているので、チラシの提出で済ませる金融機関もあります。
(ほかの借入がある場合)契約内容や借入残高がわかる書類
教育ローンや自動車ローンなどの多目的ローンは、住宅ローン返済に影響があるものと判断されるため、借入内容などが厳しくチェックされます。事前審査でほかの借入を報告せず本審査の段階で発覚すると、審査が否決される可能性が非常に高くなります。
隠していて良いことはまずありませんので、正直に申し出てください。
まとめ
万が一本審査で承認が下りなかった場合、売買契約をキャンセルしなくてはならず面倒な手続きや無駄な出費が増えてしまいます。事前審査で正確に審査が行われるよう、面倒でもしっかり書類を揃えて提出するようにしましょう。
事前審査を行うことで本審査がスムーズに行われるようになります。