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地震に耐えられるのかどうやって判断したらいいの?

2017.07.08

近年、非常に大きな地震が多発しています。近年の地震の多さから住宅の耐震性能を気にされる方も非常に多いのではないでしょうか。

今回は耐震性能の基準として使用されている耐震等級に関してお伝えします。

■耐震等級とは

耐震等級とは、建物が地震のときに揺れないように耐える力、そして地震の被害から建物を守る力をランク分けしたもののことです。

具体的には、建物の柱や、はりの強度を高め、耐震壁などで剛性を高めて建物自体を頑丈にする構造の等級になります。

 

同じような内容で、「制震」や「免震」という言葉があります。

制震とは、地震の揺れに逆らうのではなく、揺れに任せて逆に動くことで揺れを吸収することです。

建物に制震ダンパーなどを設置することにより、揺れを吸収する仕組みで倒壊を防ぐことに対して一定の効果は得ることができます。

建物の上の階に対しては特に有効的です。

 

次に免震とは、地震の揺れを直接建物に伝えないようにすることです。

建物の下部の構造に積層ゴムなどをはさみ、揺れ自体を減らす構造になり、下部がスライドするように動くため建物に揺れを伝えない構造になります。

地震の揺れが建物に伝わりにくいので建物の中の安全性と建物自体の安全性を高めることができます。

 

■耐震等級の目安

・耐震等級1

耐震等級1の目安は、震度6強から震度7程度の地震の場合には倒壊・崩壊しないという基準です。そして、震度5強程度の地震の場合には、損傷もしないという基準になります。

震度6強~震度7程度の地震というのは阪神淡路大震災や東日本大震災クラスの大地震が該当します。

 

・耐震等級2

耐震等級2の目安は、耐震等級1の1.25倍の地震に耐えられる基準になります。

 

・耐震等級3

耐震等級3の目安は、耐震等級1の1.5倍の地震に耐えられる基準になります。

 

これらの等級ですが、耐震等級1の場合は壁の強さのみの基準値を満たせば認められます。それに対して、耐震等級2や3の場合は壁の強さ以外にも床や屋根についても基準値を満たす必要がありますので、耐震等級が2,3の住宅はより厳しい基準を通った住宅と言えます。

 

■まとめ

ぱっと見では耐震等級1を満たしていれば大震災クラスでも大丈夫なように見えますが、壁の強度が足りていても屋根や床の強度が足りずに被害が出てしまうということは十分にありえます。その為、最低でも耐震等級2、理想は耐震等級3の住宅にすることが地震の多い日本に住む上では大切になるのではないでしょうか。

 

住宅を購入する場合、数十年間は住むことになります。いつ地震が来ても耐えられるように、これらの情報を元に住宅選びを行ってみてはいかがでしょうか。

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