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最近の金利の状況はどうなっているの?

2016.12.09

2016年1月の日銀政策決定会合により、日本初のマイナス金利政策の導入が決まりました。この政策により、政策金利が下がり、私たちの暮らしにも影響しています。今回は、その代表格である住宅ローン金利について詳しく解説します。

最近の金利の動向

 

結論からいうと、マイナス金利の導入により住宅ローン金利は非常に低い状態となっています。ただし、厳密にいうと変動金利は「優遇幅が広がっており」、固定金利は金利自体が下がっています。

変動金利は、「店頭金利」と呼ばれる各金融機関の店頭で表示している金利の場合、おおよそ2.675%です。この店頭金利自体はどの金融機関も2000年頃からほぼ変わっていません。そのため、本来であれば変動金利も変わらないのですが、金融機関ごとに優遇(店頭金利から差し引く)する金利幅を大きくしているのです。

マイナス金利導入前までは1.8%程度の優遇が限界であり、変動金利は低くても0.675%でした。しかし、2016年11月現在では銀行によっては、優遇幅を広げて金利0.5%を切る金融機関まで出てきています。

また、固定金利も各銀行で下がっており、たとえば最大手である三菱東京UFJ銀行の固定10年金利※1は年 1.25 %~年 1.50 %、滋賀銀行も固定金利の選択型10年※2では最大0.9%まで下がります。この金利は、マイナス金利導入前までは1.5~2.0%程度で推移していたので、これだけでも金利の下落が分かると思います。

※1 三菱東京UFJ銀行

http://www.bk.mufg.jp/kariru/jutaku/yuuguu/

※2 滋賀銀行

http://www.shigagin.com/rate/loan/

 

今後の金利はどうなりそうか

 

結論からいうと、今後も金利は下落する可能性はまだあります。理由としては、日銀がマイナス金利政策を維持、もしくは拡大する可能性があるからです。そもそもマイナス金利政策を導入した一番の理由は「インフレ誘導」です。

いつまで経っても物価が上がらないので、金利を下げることによって企業や個人がお金をもっと借りることを促しました。お金が世の中にまわれば、お金の価値が下がりモノの値段が上がります。

マイナス金利は、このインフレ現象を起こすことを主たる目的で導入しましたが、1年近く経過する今でもインフレは思うように進んでいません。そのため、今後ますますのインフレ加速を行うために、マイナス金利政策は維持・拡大する可能性があります。

マイナス金利政策が維持・拡大されれば、短期プライムレート(銀行間の融資金利)が下がります。そうなると、短期プライムレートに連動している変動金利も下がります。また、新発10年国債も下がる傾向にあります。そうなると、新発10年国債の金利と連動している固定金利も下がる傾向にあります。

 

まとめ

 

固定金利と変動金利は、今では過去最低金利まで下がっています。また、マイナス金利政策の効果を考えてみても、日銀がマイナス金利政策をやめる可能性は高くはないでしょう。そのため、金利はさらに下がっていく可能性があるといえます。
(※本記事は2016年10月時点での情報を元に作成しています。)

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